突然ですが、山奥の車通りの少ない場所にパン屋をだしたと考えてみてください。
人通りの少ない、たくさんの人の目に留まらない場所にお店を出すことは、かなりリスクが高い商売だと考える人は多いでしょう。
山奥にパン屋をだすと知人に言えば、否定的な言葉をかけられることも多いでしょう。
しかし、インターネットの無料ツールを有効に使うことで、WEBから集客することは充分可能です。
今回、無料で使えるWEB集客の方法を2つ具体的にご紹介していきます。
これからビジネスをはじめようと考えている方は、ぜひ参考にしてください。
Googleビジネスプロフィール
GoogleはGmailや検索エンジン以外にも無償で使えるたくさんのサービスを提供しています。
Googleが提供している無料ツールの中で、特にオススメなのがGoogleビジネスプロフィールです。
Googleビジネスプロフィールには、大きく3つのポイントがあります。
1、第一印象をコントロール
Googleビジネスプロフィールでは、お店の住所、電話番号、営業時間などの基本情報を入力することができます。
また、店舗の写真や料理の写真を載せたりすることもできるので、お店のオリジナリティを紹介することができます。
パン屋であれば、無添加、玄米で調理している情報を入力することで、健康意識の高い方にお店の特色をアピールすることができます。
2、顧客と簡単につながる
Googleビジネスプロフィールでは、投稿、特典、イベントを作成することができます。
クチコミに返信したり、ダイレクトメッセージの送受信をすることも可能です。
例えば、「子どもが卵アレルギーなので卵を使わないパンが買いたい」というメッセージに対して、「当店では、卵アレルギーの方に卵を使わないパンもご用意しています」と返信することもできます。
パン屋であれば、手作りパンの親子教室をイベントとして開催することをGoogleビジネスプロフィール内で告知することもできるので、集客にもつなげることができます。
3、料理メニューやサービスを表示
Googleビジネスプロフィールでは、料理のメニューやサービスを紹介することもできます。
「塩パン150円」と写真と一緒に投稿することもできるので、お店に来ようか迷っている方に費用感を伝えることができるので、安心してお店にきていただくことができます。
Googleビジネスプロフィールでは、ユーザーがどのキーワードで検索してお店を見つけたのかを知り、分析することができます。
月別のアクセス数までわかるため、繫忙期と閑散期に検索が多かったのか、少なかったのかまで分析できます。
12月に検索が減っていることがわかれば、クリスマス向けで親子で手作りケーキ教室を開催するなどして検索数を伸ばし、見込顧客を増やすための施策を行うことができます。
SEO対策
SEO対策とは何か
SEOという言葉を聞いたことがあっても具体的に説明することはできない人は多いのではないでしょうか。
SEOとは、“Search Engine Optimization” の略で、検索エンジン最適化のことを意味しています。
自社のホームページやサイトを検索結果でより多くの方にみてもらう取り組みを「SEO対策」といいます。
SEO対策で大切なことは、ユーザーが何を求めて検索しているのかという検索意図や目的を満たすサイトを作るということです。
SEOが「検索エンジン最適化」と認知されたことでSEOの目的は、キーワード順位をあげることだと考える方がいますが、実際には目的は異なります。
SEOの本来の目的は、ユーザーが知りたい情報をわかりやすく伝えるサイトにすることであり、その結果として、検索順位が上がって、お問い合わせや集客が増えることで売上増を期待できます。
SEO対策はGoogle対策
検索ツールは沢山ありますが、2020年のデータではGoogleが約75%、Yahoo!が15%となっていてGoogleがいかに多くの方に利用されているのかがわかります。
2011年からYahoo! JAPANはGoogleの検索エンジンを利用しているので、Googleの検索順位をあげることでYahoo!でも検索順位をあげることにつながるようになりました。
つまり、SEO対策とはGoogle対策のことを指しています。
Googleが掲げる10の真実
SEO対策がGoogle対策とわかっていただけたところで、Googleは何を基準にサイトを上位表示させているのでしょうか。
Googleが公に発表している情報に「Googleが掲げる10の真実」というものがあります。
➀ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Googleが掲げる10の事実
②1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
➂遅いより速いほうがいい。
④ウェブ上の民主主義は機能する。
⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
⑥悪事を働かなくてもお金は稼げる。
⑦世の中にはまだまだ情報があふれている。
⑧情報のニーズはすべての国境を越える。
⑨スーツがなくても真剣に仕事はできる。
⑩「すばらしい」では足りない。
「Googleが掲げる10の真実」の具体的な内容についても紹介していきます。
➀ユーザーに焦点を絞れば、他のものはみな後からついてくる。
Google は、当初からユーザーの利便性を第一に考えています。
新しいウェブブラウザを開発するときも、トップページの外観に手を加えるときも、Google 内部の目標や収益ではなく、ユーザーを最も重視してきました。
Google のトップページはインターフェースが明快で、ページは瞬時に読み込まれます。
金銭と引き換えに検索結果の順位を操作することは一切ありません。広告は、広告であることを明記したうえで、関連性の高い情報を邪魔にならない形で提示します。
新しいツールやアプリケーションを開発するときも、もっと違う作りならよかったのに、という思いをユーザーに抱かせない、完成度の高いデザインを目指しています。
Googleが掲げる10の事実
SEOで重要なことは、常にユーザー視点でサイト設計を行うということです。
自社のサイトを上位表示させるために、常にユーザーが困っていることは何か、何を疑問に思って検索しているのかを意識することが大切です。
自社の利益より、他者の利益を重視することがSEOでもビジネスでも大切になのかもしれません。
②1 つのことをとことん極めてうまくやるのが一番。
Google は検索を行う会社です。
検索問題を解決することだけに焦点を置いた世界最大級の研究グループを有する Google は、自分たちにできることが何か、それをもっとうまくやるにはどうすればいいかを知っています。
複雑な問題も反復に反復を重ねて解決し、すでに膨大なユーザーが情報をすばやくシームレスに検索できているサービスに対しても、絶え間ない改善を続けています。
検索分野で培った技術は、Gmail、Google マップなどの新しいサービスにも応用されています。
Google では、他の分野でも検索技術を活用することで、ユーザーが生活のあらゆる面においてさまざまな情報にアクセスして利用できるよう努力を続けています。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げられていることは、専門性が大切ということです。
パン屋をやるなら徹底的にパンに詳しくならないといけないということを指しているはずです。
Googleが検索エンジンで世界最大の実績を出した結果として、GmailやGoogleマップという新しいサービスを展開できたように、パンにとことん詳しくなることで横展開できる新しいビジネスが展開できます。
SEOで上位表示されるサイトにするには、専門性が高いことが大切だということがわかると思います。
➂遅いより速いほうがいい。
Google は、ユーザーの貴重な時間を無駄にせず、必要とする情報をウェブ検索で瞬時に提供したいと考えています。自社のウェブサイトにユーザーが留まる時間をできるだけ短くすることを目標にしている会社は、世界中でもおそらく Google だけでしょう。
Google は、Google のサイトのページから余計なビットやバイトを削ぎ落とし、サーバー環境の効率を向上させることで、自己の持つスピード記録を何度も塗り替えてきました。検索結果の平均応答時間は 1 秒足らずです。Google が新しいサービスをリリースするときには、常にスピードを念頭に置いています。
モバイルアプリをリリースするときも、新時代のウェブにふさわしい高速ブラウザの Google Chrome をリリースするときも同じです。今後も、さらなるスピードアップを目指して努力を続けていきます。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げられているのは検索結果スピードのことです。
サーバーが重いと検索結果の表示までに時間がかかります。
2つの専門性の高いサイトがあったとして、どちらを検索1位で表示させるのかは検索結果スピードが影響します。
定期的に自社のホームページやブログを閲覧して検索結果が遅い場合はサーバーの入れ替えを行うなど、改善が必要です。
検索結果が遅いとユーザーがストレスに感じます。ここでも常にGoogleがユーザー視点を大切にしていることがわかると思います。
④ウェブ上の民主主義は機能する。
Google 検索が機能するのは、どのサイトのコンテンツが重要かを判断するうえで、膨大なユーザーがウェブサイトに張ったリンクを基準としているからです。
Google では、200 以上の要素と、PageRank™ アルゴリズムをはじめとするさまざまな技術を使用して、各ウェブページの重要性を評価しています。
PageRank のアルゴリズムでは、ページ間のリンクを「投票」と解釈し、どのサイトが他のページから最高の情報源として投票されているかを分析します。
この手法なら、新しいサイトが増えるたびに情報源と投票数が増えるため、ウェブが拡大するにつれて効果も高まります。また Google では、多くのプログラマーの力の結集によって技術革新が進むオープンソース ソフトウェア開発にも力を入れています。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げられているのは、サイトがいかに沢山のサイトに引用してもらっているかを指しています。
パン屋がクロワッサンの作り方のブログを書いたとしましょう。
クロワッサンの作り方がわかりやすく、ブログを読んだ人が他の人にも紹介したいと思ったら引用してリンクさせると思います。沢山の人にリンクしてもらっているサイトということは、それだけで評価に値するということがわかります。
大学などの学術機関でも同様に論文などの研究結果が沢山の論文に引用されていることで、引用される論文を書いた研究者は評価されます。
沢山の人に引用されやすいサイトを作っていることはSEO対策でも重要になってきます。
⑤情報を探したくなるのはパソコンの前にいるときだけではない。
世界はますますモバイル化し、いつどこにいても必要な情報にアクセスできることが求められています。
Google は、モバイル サービスの新技術を開発し、新たなソリューションを提供しています。スマートフォンから Google 検索にさまざまな方法でアクセスできるだけでなく、メールを読んだり、カレンダーでイベントを確認したり、動画を見たりなど、世界中のあちこちからスマートフォンをさまざまな用途に使えるようになりました。
また、無料のオープンソース モバイル プラットフォームである Android では、さらに画期的な革新をモバイル ユーザーに提供したいと考えています。
Android は、インターネットの土台にあるオープン性をモバイルの世界にもたらすものです。Android によって、ユーザーの選択肢が広がり、先進のモバイル体験が可能となるだけでなく、携帯通信事業者、メーカー、デベロッパーにとっては、新たな収益機会が生まれます。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げられているのは、デバイスをかえても見やすいサイト設計になっているかどうかも大切だということです。
パソコン用に作成したホームページをスマートフォンやタブレットで見たときに、見にくいと感じた人もいるでしょう。
Googleではどの端末から見ても見やすい読みやすいサイトであることが大切だと明言しています。
ホームページを作成した際は、必ずスマートフォンやタブレットからの見え方も意識することが大切です。
⑥悪事を働かなくてもお金は稼げる。
Google は営利企業です。企業に検索テクノロジーを提供することと、Google のサイトやその他のウェブサイトに有料広告を掲載することで収益を得ています。
世界中の数多くの広告主が AdWords で商品を宣伝し、数多くのサイト運営者が Google の AdSense プログラムでサイトのコンテンツに関連する広告を配信しています。
広告主だけでなく、すべてのユーザーの皆さんにご満足いただくため、Google では広告プログラムとその実践について次のような基本理念を掲げています。
Googleが掲げる10の事実
検索結果ページには、その内容と関連性のない広告の掲載は認めません。Google は、広告というものはユーザーが必要としている情報と関連性がある場合にのみ役立つと考えています。そのため、検索結果ページに広告がまったく表示されない場合もあります。
派手な広告でなくても効果は上げられると Google は考えています。ポップアップ広告は邪魔になってユーザーが見たいコンテンツを自由に見られないので、Google では許可していません。
Google は、閲覧しているユーザーに関連性のあるテキスト広告のほうが、ランダムに掲載される広告よりずっとクリック率が高いことに着目しました。企業の規模には関係なく、あらゆる広告主がこのターゲット広告を利用できます。
Google が掲載する広告には、スポンサーによる広告リンク(スポンサーリンク)であることを必ず明記しているため、検索結果の完全性が損なわれません。Google が検索結果のランクに手を加えてパートナー サイトの順位を高めるようなことは絶対にありません。PageRank は、お金で買うことはできません。Google のユーザーは Google の客観性を信頼しているのであり、その信頼を損なって短期的に収益が増加しても意味がないのです。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げているのは、サイトと関係のない広告を出してはいけないということです。
パンのブログを書いているのに、パソコンの広告を出したり、証券会社の広告を出していたら違和感を感じますよね。
Googleでは広告内容を厳しくチェックしていてサイトと関連のない広告を出しているサイトでは、強制的に広告を出させないようにしています。
⑦世の中にはまだまだ情報があふれている。
Google が他のどの検索サービスよりも多い HTML ページのインデックス登録に成功した後、Google のエンジニアたちは、簡単には検索できない情報に目を向けました。その一部は、電話番号や住所、事業別ディレクトリなどで、新しいデータベースを統合するだけで検索可能になりました。
しかし、中にはもっと工夫が必要なものもありました。たとえば、ニュース アーカイブ、特許、学術誌、数十億枚の画像や数百万冊の書籍を検索する機能です。Google の研究者たちは、今後も世界中のあらゆる情報を検索ユーザーに提供するために開発を続けていきます。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げているのは、サイトには詳しい情報を加えないといけないということです。
クロワッサンの作り方を書くのであれば、より詳しく、より分かりやすく書くことが必要です。
画像や引用も用いて、ユーザーが記事を読んだときに情報が網羅されているサイトは評価されます。
⑧情報のニーズはすべての国境を越える。
Google の創業地はカリフォルニアですが、全世界のユーザーにすべての言語で情報へのアクセスを提供することを目標としています。
そのため、60 以上の国にオフィスを構え、180 を超えるインターネット ドメインを有し、検索結果の半分以上を米国外のユーザーに提供しています。Google の検索インターフェースは 130 を超える言語で利用でき、検索結果を自国語のコンテンツのみに制限できる機能もあります。
さらに Google では、その他のアプリケーションやサービスについても、できるだけ多くの言語と利用しやすいフォーマットで提供することを目標としています。Google の翻訳ツールを使用すれば、自分の知らない言語で書かれた地球の反対側のコンテンツも読むことができます。こうしたツールやボランティア翻訳者の力を借りて、世界中のさまざまな国や地域に対し、サービスの多様性と品質を大幅に向上させることができました。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げているのは、多様性が大切ということです。
Google翻訳を使えば、自分の知らない言語で書かれた記事を地球の反対側の方が読むかもしれません。
世界中の方があなたのサイトをみる可能性があります。
言語の異なる国の方が読んでも分かりやすく、傷つかないサイトであることが大切です。
⑨スーツがなくても真剣に仕事はできる。
Google の共同創設者は、仕事は挑戦に満ちていなければいけない、挑戦は楽しくなければいけないという考えで会社を作りました。適切な企業文化があるほうが、創造性のある優秀な成果が上がりやすくなると Google は考えています。
企業文化とは、ラバランプやバランスボールのことだけではありません。チームで目標を達成することや、個人の業績に対する誇りが会社全体の成功につながるということを強調しています。
Google は社員を厚く信頼しています。Google の社員たちはさまざまなバックグラウンドを持ち、エネルギーと情熱をほとばしらせながら、仕事、遊び、人生に独創的にアプローチしています。打ち解けた雰囲気の中、カフェ、チーム ミーティング、ジムなどで生まれた新しいアイデアは、またたく間に意見交換が進み、試行錯誤を経て、すぐに形になります。こうしたアイデアが、世界展開を視野に入れた新しいプロジェクトの出発点になることもあるかもしれません。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げているのは、個人にもしっかりチャンスはあるということです。
企業に所属しているからSEOで上位表示されているのではなく、個人でもユーザーにとって有益な情報をできていれば検索上位に表示される可能性は充分あるということです。
SEO対策をしようと思っても、どうせ自分が書いたところで・・・と考えてしまう人がいるのも当然です。
でも、Googleでは個人にもスポットライトを当てることを名言しています。
SEO対策で上位表示させるチャンスは全員にあります。
⑩「すばらしい」では足りない。
Google にとって一番であることはゴールではなく、出発点に過ぎません。
Google では、まだ達成できないとわかっていることを目標に設定します。そうすることで、目標達成に向けて全力を尽くし、期待以上の成果を残せるからです。
Google は、技術革新を繰り返し、機能性の高いサービスに対して、さらに期待を上回る改良を加えています。たとえば、正しいスペルの単語を入力したときに正常に検索されるのを見たあるエンジニアは、スペルが間違っているときの処理方法について改善の余地を見出し、直感的で役に立つスペル チェッカーを開発しました。
たとえユーザーが自分の探すものを正確に把握していなくても、ウェブで答えを探すこと自体はユーザーの問題ではなく Google の問題です。Google は、全世界のユーザーがまだ具体的にイメージしていないニーズを予測し、新たなスタンダードとなるサービスを作り出しています。
たとえば、Gmail を始めたときには、当時のどのメールサービスよりも多くの保存容量を提供しました。今考えると当たり前のサービスですが、そう思えるのは、現在 Google のメール容量が新たなスタンダードになっているからです。このような変化をもたらすのが Google の望みであり、新たな一歩を踏み出す方向を Google は常に探しています。つまり、現状に満足しないことが Google のすべての原動力となっているのです。
Googleが掲げる10の事実
ここで挙げているのは、顕在的ニーズだけ解決してもダメで、潜在的ニーズも解決しないといけないということです。
Googleで検索するユーザーは何か、調べたいものがあるから調べています。
ユーザーが自覚している情報を提供しているだけではダメで、ユーザーが自覚していない情報も提供することが大切です。
終わりに
いかがでしたでしょうか。
あなたが山奥のパン屋をだすことになった場合、WEBを使った集客は有効です。
WEBを使った集客方法はたくさんありますが、今回は2つの無料で使える集客方法をご紹介しました。
GoogleビジネスプロフィールとSEOを知らない方はまだまだ多いです。
すでにお店をされている方やこれからお店を出そうと思っている方が、こんな方法があるんだと思ってすこしでもビジネスのお役に立てればうれしいです。
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